第57回全国大学ラグビー選手権大会 決勝
2021-01-13


 先制したのは天理大学、開始3分、この日4トライと大活躍の市川選手のトライでした。このトライで、この日の試合が決まったような気がします。
 試合開始のキックオフでボールを深く蹴り、天理大学の蹴り返したボールを確保して自陣からボールを展開していく早稲田大学を、鉄壁のディフェンスで抑え、ターンオーバーしたところからこのトライが生まれました。
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 早稲田大学は攻めても、天理大学のディフェンスに押し返されてしまったという場面が何度も見られました。
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 今日の勝因の一つはディフェンスですね。早稲田大学の攻撃が始まるときには、天理大学のディフェンスラインが綺麗に揃っていて、かつ、立っている人数も多い。この日、会場で放送されていた秩父宮FMのゲストの元同志社大学ラグビー部監督の山神孝志さんが、天理大学はポイントへの人数の掛け方が良く鍛えられていて、人数を掛けるときと、掛けないときの緩急のつけ方の選択がすばらしいって言ってましたが、ホント、その部分は見ていてよく分かりました。
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 早稲田大学は、攻めても黒い壁が目の前にあるって感じだったんじゃないかなって思います。
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 もちろん、ディフェンスだけじゃなくて攻撃も凄かった。フィフィタ選手やロックのモアラ選手のようなペネトレーター役がいるので、どうしても早稲田大学はそこに人をかけなくてはならないってことはありますが、それ以上にハーフバック団の動きが良かったですね。ハーフの藤原選手の球捌きのスピードは驚異的です、あのスピードでモールを裁いていってそれに対応する選手達も凄いと思いますし、ラックを形成している選手達が、すばやく継続することを意識してボールを生かすことを意識して実践していることも凄いと思います。
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 天理大学は、ディフェンスも攻撃も本当に良く鍛え上げられたチームでした。前半後半4トライずつの計8トライ、勢いが止まらなかったって感じです。
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 そうそう、昨年のウイークポイントだった、ラインアウトも高い獲得率で、ほぼミスが無かったんじゃないかな。
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 まぁ、見ているほうからするとフィフィタ選手がもっとガツガツ行くシーンを見たかったっていうのはありましたけどね。パスは上手いし、キックも良かったんでしけどね...何度かオフロードパスでチャンス作ってはいましたけど...。
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 早稲田大学のキーワードは個人技ですね。プロップの小林選手は、バックスかと思うようなラン、ステップ、パスを見せてくれましたし、後半12分にトライをあげた河瀬選手、トライは無かったもののフランカーの相良選手、村田選手はチャンスを何度も作ってました。
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 もちろんキャプテンの丸尾選手も、何度もそのスピードのあるランでチャンスを作ってました。

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