先日のお休みの日、奥様と買い物の帰りブラブラと歩いていたら、歩道の端に、小さな黒いものが動いていました。コガネムシかなと思っていたのですが、よく見たらアブラゼミの幼虫でした。

　歩道の幅は5ｍくらいあります。どうやら、街路樹を目指しているようでした。このあたり、ジョギングする人や自転車も通るので、無事に街路樹にたどりつくまで見届けることにしました。とはいえ、手で動かしたり、自転車やジョガーをよけさせることは、自然の摂理に逆らうことになるのであえてせず、静かに見守ることに。

　ここまでくれば、自転車やジョガーにつぶされることはありませんね。5ｍの歩道を渡りきるのに10分ほどかかったでしょうか、以外に早かったように思います。

　街路樹の根元まで着ました。今度はこの木を昇るだけです。

　地面を歩いているときより、木に昇るほうが速いような気がします。

　照明を当てても、ひるむことなく昇っていきます。親になるために一心不乱に昇っていくんですね。

　ガードレールがあるので、道路わきの街路樹を上っているのがわかりますよね。

　このまま、明け方に向けて羽化するんですね。親になっても短い虫生、でも、子孫を残すためには、親になって卵を産まないとなりません。そのために、安全な土の中から出てきて、こうやって親になるための準備をするんですね。

　マンションとアブラゼミ。都会でも声が聞けるので、当たり前といえば当たり前の光景ですが、それでも凄いと思います。

　と、足元を見るともう一匹、歩いてました。無事、親になるんだよ〜。