SPINNING GLOBE / 渡辺香津美
2014-01-11


  2年前の正月もこの方の新譜を聞いてました。発売自体は昨年末だったんですけどね、香港にいたもので、日本の家に届いたものを、今、聞いています。今回も、トリオ編成でのアルバム、ベースはスパイス・オブ・ライフ以来25年ぶりのJeff Berlin(ジェフ・バーリン)、ドラムはスティーブ・ヴァイのグループでも叩いていたVirgil Donati(ヴァージル・ドナティ)。前回の「TRICOROLL」がどちらかというとジャズよりのフュージョンだったのですが、今回はロックよりの演奏です。Jeff氏は相変わらずですね。この方のトーンとラインは独特なものがあります、3曲目のソロや4曲目のイントロのメロディやソロなど彼ならではという感じ。Virgil氏は明らかにロックよりなタイトなドラムを叩かれますね。しかも、二人とも超絶技巧、やってられませんわ。
禺画像]
 1曲目から割りとストレートな曲かと思いきや、最後の方のキメはいったい何?よくタイミング合わせられますね、ライブ見てみたい。お約束のようにそんな技巧派の演奏も収められていますが、全体に明るくPOPな感じの1枚だと思います。ビートルズのカバーの「I will」なんて明るすぎじゃないって感じです。あと、スパイス・オブ・ライフの1枚目に収められている「J・F・K」の再演も聞きもの、この最後の2曲、底抜けに明るくてロック魂全開です。
禺画像]
 今回この新譜を買うときに買いそびれていた「Live at Iridium」を一緒に買いました。これは「TRICOROLL」を製作したときのメンバーのベースのJanek Gwizdala(ヤネク・グウィズダーラ)と、ドラムのObed Calvarie(オベド・カルヴェール)のトリオ編成でIridiumというライブハウスで行ったライブのCDです。これを聞くと、スタジオの音そのままの演奏をライブで演奏するというその技術の高さに驚かされます。前述したようにこのトリオでの演奏はどちらかというとジャズよりの演奏ですね。このCDで聞かれる、香津美氏若かりしころの名曲、「Manhattan Flu Dance」や「遠州ツバメ返し」も演奏は熱いのですがしっかりジャズしてます。
禺画像]
 同じ方のトリオ編成のアルバムなのに、サポートするメンバーによってこうも色合いが変わるんですね。だから、音楽は面白い。

 さて、正月には帰らなかったのですが、今日から法事で日本です。
[MUSIC]
[CD]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット